和訳付: The All-On-4 Shelf: Maxilla: Ole Jensen et al.J Oral Maxillofac Surg 2010.
要旨
All-on-4 治療は骨の縮小によって補綴修復スペースを作りインプラントの前方後方の広がりを最大限に確保し、洞含気部位を回避することで容易になる。義歯配置のための縮小歯槽骨形成術とは異なりAll-on-4 Shelfは固定性ハイブリッド補綴物のインプラント配置の最適な外科的補綴管理を可能にする。
上顎の All-on-4 治療において高いスマイルラインの審美性が許容されるためには術前の補綴治療計画が必要である。1,2 これにはフルアーチ治療を受ける有歯または無歯の患者の大多数で骨の除去が必要である。これは動作中に修復マージンの露出を避けるために歯肉がより露出している女性には特に重要である。3,4 このため外科医は歯科インプラントを配置するための支持骨の除去というジレンマに直面する。多くの場合、大規模な骨移植、特に上顎洞底増強なしでは、軸方向のインプラント配置が不可能になる。..........................
.........................................................................................シェルフ アプローチの使用で他にも多数の利点があり、わずか 4 本の耐荷重インプラントで十分な骨結合能力が得られ即時斬間固定を生体力学的に維持できることが証明されている。上顎 All-on-4 シェルフの使用において外科補綴チームが考慮すべき 10 の技術的利点は次のとおりです。
1. 補綴修復スペースを作成する
2. 歯槽平面を確立する
3. シェルフの幅によってインプラントの直径の選択が決まる
4. シェルフの縮小により梨状骨の固定が近くなる
5. シェルフの所見から収束型または発散型のインプラント配置戦略が示唆される
6. インプラント配置に最適な骨部位を確立する7. インプラント配置の二次フォールバック部位を定義する
8. インプラント固定のために口蓋板皮質解剖を露出させる
9. 前歯槽壁に対する後方インプラント配置 (A-P スプレッド) を容易にする
10. 骨移植用の骨ストックを提供する
補綴修復スペース
最も対処が難しい外科的補綴エラーの 1 つは不十分な咬合間スペースつまり対向する歯列弓間の不十分な修復スペースである。27,30,31 これはフルアーチの場合に骨の除去が不十分なために発生する。したがってAll-on-4 シェルフの最も重要な機能は特に ................................................
歯槽平面
瞳孔間平面をガイドとして使用し新しい「歯槽平面」を確立する。これによりインプラントの配置の傾斜が回避されインプラント プラットフォームの配置が水平になる。これはAll-on-4 シェルフを作成せずに行うことは困難である。16,32 ................................................................................................
考察
All-on-4 シェルフの全体的な利点は外科補綴チームにとって一つの技術的、生物学的、生体力学的点である。13 シェルフを使用するとインプラントが適切なレベル、最適な角度、最大の A-P スプレッド、即時荷重修復に最も有利な挿入トルクでの配置が保証される。論争の的となっている 3 つの質問を思い出すと。1) 上顎で骨移植なしで骨結合が起こるか? 2) 角度を付けて配置した 4 つのインプラントだけでフルアーチ補綴荷重を達成できるか? 3) .............................................................................
筆者コメント
- 2010年の論文であるがAll -on-4 の本質に迫りたいのなら一読をお勧めする
- 世間では残念ななんちゃってAll -on-4 が多い中しっかりとしたバックグラウンドがこの論文の中に万歳である
- J Oral Maxillofac Surg 2010を調べて出版社からコピーが購入可能(購読者でない場合ユーロ払いで約7,000円かかる)で英文でも読めるが苦手な方はZAGA Center Osakaで翻訳論文としてストックしてあるので有料になるが問い合わせてほしい。アクセス Access
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